廃材で作られた環境に優しい住居「Ashen Cabin」
まさに『なんということでしょう!』です!
廃材って、いろいろなところで出ますよね。
例えば、日本だと、家を解体すれば大量に廃木材が出ます。
昔は、コレを銭湯で燃やして有効利用なんて事もありましたが、環境問題もあるし、今はなかなかそうもいかないかも知れません。
間伐材も、用途が無いのか、その場で超大型のシュレッダーのような物にかけられて、粉々に粉砕されるのを見ることがあります。
コレも、燃料用ペレットになるんでしょうかね? ただ、燃やすことには変わりがありません。
ところが、燃料にしなくても使えるようになってしまうんです。
動画で確認してください!
凄いでしょ!
アメリカのコーネル大学の建築スタジオ「HANNAH」が、「Ashen Cabin」というある実験的なプロジェクトで作った「廃材を活用した住居建築」なんです!
「Ashen Cabin」では、外装のパネルに廃材が使われているわけです。
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使用されている木材は、虫に喰われて使い物にならなくなったもので、こういった廃材は、先ほど書いたように、粉砕されるか燃料として使われるしかありませんでした。
その結果、大気中に大量のCO?を排出し、地球温暖化の原因にもなっていたかも知れません。
しかし、「Ashen Cabin」はこういった捨てられている資源を有効活用しているので、まさに、近年言われているSDGs(持続可能な開発目標)に、ばっちりマッチングしていると言えます。
では、どうやって廃材を有効に活用しているのか?
まず廃材を、高精度に3Dスキャンして、各木材の独特の湾曲やそりなどにあったパネルをデザインします。
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そして、そのデザインを緻密に再現できるロボットアームで、カッティングを行います。
出来上がった外装材を、普通に施工していけばお終いです。
こうすることによって、今まで組み合わせることが出来なかったような形の木材を、建築材料として使えるようにしたのです。スゴイの一言です。
それにしても、デジタル技術を活用すると、資源の無駄を省く事が出来るんですね。感服致しました。
また、デジタル技術は、社会の済み済みまで変革しうる可能性を秘めているのだと、認識を新たにしました。
凄い時代になってきたものです。