「ディーゼルじゃないですよ」の衝撃!

序文:約30台の車歴で初めての「絶句」
18歳で免許を取ってから、気づけば約30台もの車を乗り継いできた。セダン、スポーツカー、そして今の相棒であるキャリイ(DA65T)のような働く車まで。それなりに多くの整備工場と付き合い、信頼関係を築いてきたつもりだったが、今回ばかりは言葉を失った。

「プロ」を名乗る目の前の男と、私の間に横たわる、あまりにも深い知識と意識の溝。それはもはや、個人の資質というより、日本の整備現場における「質の崩壊」を感じさせるものだった。


スポンサーリンク

Amazon プライムビデオ

第1章:専門用語が「外国語」になる現場
ャリイのエンジンを切った後、数秒間ブルブルと不気味に回り続ける。明らかに「ディーゼリング(ランオン)」だ。原因は燃焼室のカーボンか、インジェクターの後垂れか。いずれにせよ、ベテラン整備士なら顔を見ただけで「ああ、あれね」と頷くはずの現象である。
ところが、返ってきたのは「この車、ディーゼルではないですよ」という、耳を疑う言葉だった。

ソリン車が自己着火してしまう異常現象だからこそ、その名がついている。その語源すら知らず、単語の表面だけをなぞって客の指摘を鼻で笑う。その高圧的な態度の裏にあるのは、プロとしての探究心の欠如に他ならない。マニュアルに載っていない、あるいはコンピューターの診断機にエラーが出ない事象に対して、彼らはこれほどまでに無力なのか。


スポンサーリンク


第2章:なぜ「稼ぎ時」を嫌がるのか
回、12ヶ月点検と併せてエンジンオイル、エレメント、さらにはミッションオイルと前後デフのオイル交換を依頼した。整備工場にとって、これほど確実で手間のかからない「利益の源泉」はないはずだ。

かし、返ってきた反応は「え、それもやるんですか?」と言わんばかりの露骨な嫌悪感だった。

回りに潜り、油にまみれてボルトを回す。そんな、整備士として基本中の基本である作業を「面倒な仕事」として扱う。効率と回転数だけを追い求め、車という機械のコンディションを整える喜びを忘れた人間を、果たして整備士と呼べるのだろうか。30台近く乗り継いできた中で、ここまで「作業を嫌がる」工場に出会ったのは初めての経験だ。

第3章:インジケーターに隠された「怠慢」
4WDのLo側でインジケーターが点かない問題についても同様だ。
「ワイヤーを交換して効果があるかどうか……」という、自信のなさを隠そうともしないコメント。セレクターを強く引けば点灯するという事実があるなら、まずはワイヤーの遊び調整を試みるのが筋ではないか。

症状が確認できない」という魔法の言葉で、ディーゼリングの問題もろとも片付けようとするその姿勢。それは「直す」ことへの情熱を捨て、ただ「通すだけ」の事務作業に成り下がった現代の車検制度の縮図のようにも見える。


スポンサーリンク


結びに:我々が向き合うべきは「機械」か「人」か
回の件で、私は悟った。

れだけこちらに知識があろうと、相手が「聞く耳」と「学ぶ姿勢」を持っていなければ、愛車を託すことはできない。約30台の愛車たちと共に過ごしてきた時間は、私に車を見る目だけでなく、「車を扱う人間を見る目」も養わせてくれたようだ。

備工場を出たキャリイは、確かにオイル交換のおかげで足取りは軽くなった。しかし、私の心は晴れない。次こそは、エンジンの不整脈を「音」で理解し、オイルの滴りに「機械の健康」を見出せる、真のプロフェッショナルに出会いたいと切に願う。



    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA