年金生活を送るにあたりの一大決心でした。
引越から2ヶ月ほど経ち少し落ち着いたので、経緯等何回かに分けて書かせて頂きますね。
実は車道楽が過ぎて借金が残っており、完全に職を失う再任用期間の終了を迎えるのに生活できなくなることがハッキリと分かったのが昨年のお正月頃でした。
しかも、誕生日が3月なので支給停止だった年金が回復するのには暫く時間がかかるのが分かっていました。
今まで貰っていた一部年金の支給開始も、9月でしたから半年ほど収入は6万円程になってしまう事態が想定されたのです。
生活継続させるためには、どうしても来年、つまり今年の4月以降の資金を調達する必要がありました。
では、どうしたら借金を完済して生活できる資金を手に入れるか考えたのですが、不動産を手放す以外の選択肢は考えられませんでした。
働きに出ても、月々の返済をしつつ日常生活をするための収入を得るのは、相当にハードルが高くほぼ不可能でした。
余談ですが、手に職がないと、こういう場合は本当に困ります。
しかし、まだ仕事が出来る状態が1年以上残っていたので、さてどうしたものかと考えた末、不動産リースバックを選択することにしました。
リバースモーゲージも考えたのですが、おっさんは非該当でした。
リースバックは、手持ちの不動産を売却してその資金の使い道は一切自由、その後協議の上決められた家賃を払い続ければそのまま住続けられるというものです。
ただし、不動産の売却価格は通常取引の70%ほどです。
しかも、おっさんの場合、不動産がある程度大きかったので家賃が借金の月々の返済額と大差ない額でした。
ここから必死にシミュレーションして、なにも策を講じなければ最長でも8年後くらいに生活破綻することが分かりました。
この期間は、最悪シナリオだと3年程との数字も出ました。
さて、またまたどうしようです。
取り敢えず、家賃が安いところに引越をすることも考えましたが、なかなか一戸建てから賃貸のアパートというわけには行きません。贅沢なんですけどね。
かといって。賃貸の一軒屋を借りるとしても、場所によるとは言えそれなりの家賃はかかります。
で、副収入を得るため投資物件について勉強していたのですが、東京近県にも格安物件がある事を知りました。
こういう格安物件なら、買ってしまえば家賃もかからないし、リフォームなりリノベーションの自由だし、逆に何もてを入れないと言う選択肢もありだしという事で物件を探し始めました。
最初は、地域を限らず探していたら、東北や北海道九州にはそれこそ1万円の物件からただの物件もあるのが分かりました。
しかも、土地も相当な広さです。
でも、東京都行き来する必要があったので、行き来する場所まで2時間くらいでの物件を探し始めました。
その中で気づいたのが、中古別荘の存在です。
一般の住宅地に中古物件を買うと、田舎だからこその近所付き合いがありそうで、これは面倒に感じていました。
でも、別荘地なら管理費を払うものの一切近所付き合いは入らないし、ゴミ当番とか雑草の刈り取りとかも別荘の管理組合がやってくれます。
しかも、住宅地と違って固定資産税もバブルが崩壊した今となっては格安です。
という事で、別荘地を中心に物件を探し始めました。
1000万以下という事で探し始めたのですが、何とあの安倍元首相が別荘を持っている別荘地にも物件を探すことが出来ました。
河口湖側で、東京都の行き来にも90分ほどで出来ますから位置的には最適です。
ただ物件的には、やはり高めなので富士山の南麓側でも探してみました。
圧倒的に安くて魅力的な物件は多いのですが、富士山の爆発にともなう注意事項が恐いのと、自衛隊の演習場が近いので五月蠅いことがある事、また、東京まで3時間近くかかる可能性があることから、見送りました。
それと、河口湖湖畔もそうなのですが開発から結構立っているので、木々が生い茂りどの別荘も湿気をどうするかという課題を抱えていました。
室内には、大きな除湿機が設置してあり、常時可動が当たり前のようでした。
それに、木々が大きい分、日当たりも限定的でした。
さらに、溶岩地帯ですから駐車場スペースが限られてし合うのがネックでした。
どうしても、車は2台置きたかったものですから、もう少し範囲を広げてみました。
軽井沢は別にして、かつては栄えていただろう別荘地で、今は見る影もないというところが沢山有り、土地も広く非常に魅力的な価格のところが探せました。
でもあまりにも交通の便が悪いとか、別荘地全体に廃墟感があるとか、生活のインフラに難があるとかでなかなか見つかりません。
現地の不動産屋さんに足を運ぶうちに、少しずつ物件や地域に対する判断すべき点が分かってきました。
物件は、最低でも1000万のものを選ばないと、修繕無しには住めないこと。
おっさんが探した地域は、基本的に夏向けの別荘が多いので、冬の寒さの備えが良くないことなどです。
それと、定住者が売りに出している中古別荘なら最低限の生活の担保はされていると考えて良いことでした。
そうしたら、大学生の頃散々遊びに行って現在はしっかり寂れてしまった清里の近辺に、手頃な別荘地がある事を発見しました。
その中に、建物南方が道路で木が一本もなく滅茶苦茶日当たりの良い物件を見つけました。
車も玄関前に2台以上余裕でおけるし、平屋なので掃除も簡単だし凝った作りでガラス面が多く吹き抜けの天井の上部には明かり取りがあり、室内がもの凄く明るい物件なのです。
実際に不動産屋さんに内見させて頂いて、即購入を決めてしまいました。
価格は、700万円だったところオーナーさんのご厚意で実際には650万で購入しました。
先ほど書いたように、価格が価格ですから最初から修繕すべき箇所がハッキリと分かっていました。
一番重症だったのが、雨漏りです。
この先は、次回書きますね。