節電要請は、労働安全衛生法を越えた能力があるのか?
労働安全衛生法の規定に基づく事務所衛生基準規則により、室温:17℃以上、28℃以下、湿度:40%以上、70%以下となるように努めなければならないと定められています。
また、同じく、労働者を常時就業させる場所の作業面の「照度」の基準が定められていて、「精密な作業」300ルックス(Lx)以上、「普通の作業」150Lx以上、「粗な作業」70Lx以上となっています。
昨日のテレビニュースを見ていたら、都庁で節電のため室内灯を消すシーンが流れていました。
他にも、室温は28℃にして下さいというのに事欠いて、冷房の設定温度は28℃にとか訳が分からない事を言っていたり喧伝していたりしています。
無論、両方の事例とも労働安全衛生法の規定に基づく事務所衛生基準規則に反するわけで、法令違反です。
緊急事態だから仕方が無い、電力の供給が追いつかなくなれば、北海道胆振地震の時のようにブラックアウトしてしまうというロジックは分かります。
そうなれば、事務所内は法律もクソも無い状態になるのですから。
ただ、大口の顧客に対する供給制限は契約上出来るみたいですが、他は全て要請でしかありません。
困っているとき、または困ってしまうときは、みんな同じだか、要請に応えよってって観点も充分に理解しています。
でも、日本人に強い同調圧力に期待して事をなしていこうというやり方にしか感じることが出来ず、基本的に大っ嫌いです。
そもそも、おっさんの家は照明は全てLEDですし、わざとオール電化にせずにガスも使い、しかもエネファームを導入して、わずかばかりではありますが、自家発電しています。
確かに、待機電力に対して何もしていませんが、エアコンの温度に気を使い、サーキュレーターで部屋の空気をかき混ぜ、電灯もこまめに消しています。
逼迫だからではなく、普段から節電をして光熱費下げるためです。
なので、これ以上、何をするのか って気もしています。
確かに電気代が上がり、とんでもない事になっているので、何とかしたいのですが、しようがない。コレが、現実でしょう。
なのに節電しろって、どうすれば良いのでしょうね?
それに、熱中症に気を付けてエアコンは積極的に使って下さいとも言って、室温は28℃って、コレギリギリ熱中症にならない室温で、年寄りとかはヤバイかもです。
当然そういうときは下げれば良いのですが、同調圧力の元、少なくても家を出れば語れない内容だと思ってしまいます。
結局、福島第一原発が止まって以降、積極的に新しいベースロード電源を考えずに、巨大な利権を生む原発にしがみついているのでこうなるわけです。
事故が起こったら怖いし、使用済み核燃料の問題も有りますが、現状のような暑さが続いて、暑い思いをするなら取り敢えず原発を動かしてって気になります。
きっと、コレを狙っているのかも知れませんけどね。
で、日本は地震も多く、火山も沢山有り、温泉も沢山有ります。
だとするなら、これらをベーズロード電源にしないのは何故なんでしょうか?
風力や太陽光と違って安定的に発電できますし、仮に、地震で壊れる頃があっても、原子力発電所のような放射線による危険性はありません。
LNGも原油も石炭も海外に依存し、CO2の排出のことを考えたら、地熱発電、良いと思うんですけどね。
えっ、自然破壊が心配ですって?
原発作るときも海岸線を傷つけるし、水力発電も大規模に自然を傷つけます。
火力発電所は、臨海部の工業地帯に作られることが多いので、直接的には自然破壊の影響は少ないでしょうけど、CO2の排出で結果的に自然を破壊することになりまねません。
となると、消去法で、地熱発電が一番良い気がするんですけどね。
きっと、今回の参議院選挙、ウクライナがらみで防衛力も話題になるでしょうが、安定的に環境負荷が少ない発電の争点のひとつだと思うですけど、どうでしょう?
あっ、それと猛暑の影響は、電力だけでなくきっと、『水』にも及びそうな気がします。
だって、いくら何でも、梅雨が短すぎたでしょ。
ただ、なんとなくの感みたいなもので、一切根拠はないのですが、8月は涼しいような気もします。
もっとも、予報では、8月までは酷暑とのことですけどね。
さてさて、ブラックアウトでなくても、例えば地震とかで電力の供給が滞ったら、この猛暑切り抜けられるんでしょうかね?
それに、水も出なくなって、配給制になったら….. 考えたくもないです。
やっぱり、日頃の備えって事なのかな。