古い運転技術って何?
ダブルクラッチって不要なの?
とあるクルマ関係のSNSで、不要な運転技術の特集みたいなのを書いていました。
まあ、確かに不要になった運転の為の技術ってありますよね。
例えば、コーナーを回るときに、ステアリングを左右に小さく切るソーイング。
ラジアルタイヤさえ満足に普及していなかった時には、急にテールが流れるのを防ぐ?為には必要だったんでしょう。
おそらく、流れ出したらカウンター当ててもコントロールが難しい位のタイヤの技術だったんだと思います。
なので、確かにこの運転技術は、現代においては不要ですね。
タイヤの性能も上がっているし、そもそも、横滑り防止装置が介入するし、もっと言っちゃえばトルクベクタリングコントロールされていれば、物理的な限界を超えない限り、きっちり綺麗に曲がってくれます。
まあ、それでも、これらの装置を切ってしまえば滑るわけですが、ボディー剛性も高く、また、サスペンションの剛性やセッティングも違うし、何よりタイヤの性能が違うので、ドライバーの意思でコントロールした状態、ドリフトが昔に比べれば、感単に出来ちゃいます。
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って言うか、昔は上手く滑らせないと速く走れなかったというのが真実だと思います。
老婆心ながら、グリップが高い路面+タイヤでは、ドリフトして横に力が逃げてしまうことがない、グリップ走行の方が速いです。基本、F1はタイヤ滑らせないでしょっ て事です。
というわけけで、ソーイングは完全に過去のテクニックだと言うのは、完全同意です。
他にも色々あったのですが、おっさんが驚いたのが、ダブルクラッチは不要だという物でした。
まあ、オートマ比率が90パーセントを超えるような自動車の販売比率では、クラッチがないのだから当然と言えば当然です。
でも、速く走ろうとしたら、コーナーはスローインファストアウトが基本です。
なので、侵入時にギヤを落として、脱出時にパワーをかけて速く抜けようとするわけです。
この時、ギヤーを単に落とすと、強力なシンクロ装置が付いている現在のマニュアルミッション搭載車は、下のギヤーに入れることは出来る分けですが、動力を伝えた瞬間強力なエンジンブレーキがかかって、ギクシャクした動きになります。
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なので、これを避けるためのテクニックがダブルクラッチで、あらかじめ、下のギアが要求するエンジンの回転数に合わせているわけです。
実は、単純な4速のオートマとかでも同じで、おっさんは、この手の車に乗ってシフトダウンするときには、アクセルふかして回転数を合わせています。
だって、ぐーんって感じで前のめりになるのは、ダサいですから。
てなわけで、シフタダウンするときには、回転数合わせが必要なのですが、現代のオートマ車は、これを車の方でやってくれてるように感じます。
ただし、7速以上の多段オートマに限った話しかも知れません。
Range Rover Evoqueの時、こっちで回転数合わせをしてシフトダウンしようとしたら、既に、自分が考えていたギヤーに落ちているという経験をしました。
まさかと思って、色々試したのですが、オートマが賢いので、ほぼ、シフトチェンジを手動でしなくなりました。
その後に乗ったRaange Rover Sportも全く同じでした。
今乗っているMercedes-BenzのCクラスは9速オートマなのですが、何と通常は2速発進で、高速でよっぽど条件が合わない限り9速にも入りませんが、必要な時に必要なギアに入っているので、パドルシフトを使うことも、アクセルを煽ってシフトダウンすることもありません。
唯一、高速道路でアダプティブ・クルーズ・コントロールを使っていないときに、前の車に近づきそうになったときだけ、パドルシフトでシフトダウンしますが、アクセルは吹かしません。
ということで、確かに、現代社会においては、ダブルクラッチを必要とする場面が圧倒的に少なくなって来たので、ダブルクラッチが過去のテクニックになった=不要となったのだと思いますが、例えば、おっさんのジムニーシエラには必須のテクニックです。
もっとも、せっかくBRZのマニュアル車に乗っている20代半ばの同僚は、ダブルクラッチ知らなかったくらいですから、やっぱり過去のテクニックなのかな。
現行の日産フェアレディZは、シフトダウンの際、車が勝手に回転数合わせのブリッピングしてくれるし….
でも、ジムニーシエラのマニュアル車は、そんな装備がないので、やっぱりダブルクラッチ必須です。
例えば、3速から2速に落とす場合、
クラッチを踏んで3速からギヤを抜く→
クラッチペダルを踏むのを止める→
アクセルを吹かして回転数を上げる→
クラッチを踏んで2速にギヤを入れる→
クラッチを戻すっていうのが一連の流れになるのですが、もう身体に染みこんでいるので、ダブルクラッチを使わない方が難しいかも知れません。
詳しく知りたい方は、ダブルクラッチで検索をかけるとYouTubeに動画がたくさん上がっていますよ。
この操作に、ブレーキを踏む動作う加えればヒール アンド トゥになるわけですが、これも、今は無きテクニックって事なんでしょうか。
ジムニーだって9割方ATの時代ですから仕方が無いのかも知れませんが、ちょっぴり寂しい感じもします。
Classic Miniなんて、乗るのに絶対必要なテクニックだと思うんですが、もうノスタルジーの世界の話しなんですね。
でも、おっさんは、マニュアル車の乗るとき、ダブルクラッチ止めません。
そして、ダブルクラッチの途中のブリッピングの音を楽しむため、マフラー交換も止めません。
って、こんな宣言して何になるんだ!?